かなり難しい飛び石ヒビ

本日のウィンドウリペアご依頼は、スバル レガシイアウトバック のオーナー様。

運転席前に飛び石被害でヒビ割れが発生しているとのご相談です。

全体のサイズは問題ないのですが、リペア難易度が非常に高いヒビです ( ;∀;)

なぜ難しいのかというと、ヒビの形状が非常に複雑だからです。

三日月または虫の羽根のように見える黒い部分は「パーシャル・ブレイク」という種類のヒビ割れですが、まず中心部でこれが2つ重なっています。

↑パーシャルブレイクが重なっているイメージ図

そしてさらに周囲に細い線ヒビがたくさんあります。

「え?線ヒビなんてそんなにある??」と思われるかもしれませんが、私達が見ている線ヒビはここにあります(下図)。

↑(左)ヒビの写真 (右)線ヒビを赤くなぞったもの

何本の線ヒビが分かるでしょうか?

こうした細くて細かい線ヒビまで見逃さずにきちんと認識して、全てをきちんと埋め固めるのが私達プロの仕事です。「DIYでやらない方が良い」と言われる理由はここにあります。

さて、ウンチクは置いておいて、リペア開始です。

予想はしていましたがなかなか樹脂が入りにくい線ヒビもあり苦戦・・・

それでも時間をかけてあれこれ手を尽くします。

 

↑ルーペで拡大しています

無事、全てのヒビの隅々まで樹脂が入って強度が高まりました。これで急な悪化リスクは最低限に抑えられます (^^)/

形状が複雑なヒビだったのでリペア後の痕跡(透明の線や雨粒のようなもの)も通常より多く見えますが、それでも見た目もかなり目立たなくなりました。

※ヒビのリペアは「悪化しないように強くすること」が目的の処置です。
 〇「それ以上悪化しないように埋め固めたら、副次的効果で見た目もかなり良くなる」
 ×「見た目を綺麗にしたら、副次的効果で強度が高まる」
結果は同じようなことですが、このようなニュアンスでご理解いただければと思います。

飛び石ヒビは、小さく見えても細い線ヒビが伸び始めていたり、最初は小さくてもどんどん悪化して大きくなってしまったりというケースも珍しくありません。悪化して大きくなってしまったヒビはリペアできないので、そうなる前にできるだけお早めのリペアをお勧めしております。

当店では、全体が硬貨やペットボトルの蓋で隠れる程度までのサイズであればほとんどのケースでリペアできますので、ヒビを発見したらすぐにご連絡ください。

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